スペイン語

【初級者向け】 スペイン語 と英語の文法や語句の共通点を比較して解説します。

初心者の方が スペイン語 の文法を学ぶには英語との共通点と相違点を理解することが近道です。このページでは両者の共通点を比較してみます。

スペイン語 と 英語 の文法上の共通点

スペイン語 は英語と同じく西洋の言語であり、日本語とは異なりルーツが共通すると言われています。しかしスペイン語と同様にラテン語をルーツとするポルトガル語やイタリア語と比較すると相違点もかなりあります。
スペイン語 を学習する方の多くは英語もある程度理解されていると思います。それ故に スペイン語と英語の相違する箇所で学習する上で思わぬ躓きとなることがよくあります。私も当初は同じでした。ある程度両者の共通点と相違点を頭の中で整理しておくとスペイン語の理解が速まります。

一言でいうとスペイン語と英語は文の構造が似ておりお互いに直訳がしやすいことです。
一方日本語と英語、日本語とスペイン語は構造があまりにも異なり直訳がしづらいです。

例を挙げてみましょう。次の英文をご覧ください。
In a crisis, you must get in touch with your teacher.
(緊急時には先生に連絡をとらなくてはいけない)

この英文を日本語に訳すとカッコ内のようになります。
しかし直訳すると、
(ある危機の中では、あなたはあなたの先生と接触の中に入らなくてはならない)
このような訳となり、いまいち分かったような分からないような和訳となります。

一方この英文をスペイン語に訳すと、
En una crisis, tú debes ponerte en contacto con tu profesor
(In a crisis, you must get in touch with your teacher)
上がスペイン語、下のカッコ内が英語です。このように一語一語しっかり対応しています。これが英語とスペイン語お互いに直訳が可能な理由です。すべてにおいて一語一語対応するわけではないですが、おおよそ対応します。

英語・スペイン語間にように直訳しやすい言語であればあるほど習得が容易な言語といえます。逆に日本語と西洋言語のようにほとんど直訳できない言語間は非常に習得が難しいといえます。これが一般によく言われる日本人が英語など外国語習得が苦手な理由です。

それではスペイン語と英語の文の構造上の共通点を具体的に挙げてみましょう。
(なおスペイン語は通常主語を省略しますが、主語が必須の英語と比較するために主語を省略できるケースでも主語をつけています。)

なお別のページでスペイン語と英語の相違点も解説しています。
そちらもぜひご覧ください。

目次

1.スペイン語と英語の文の構造上の共通点

1)5つの文型がある
2)名詞節、形容詞節、副詞節が同じ形
3)関係代名詞や関係副詞がある
4)現在分詞・過去分詞がある。
5)助動詞の後には動詞の原形がくる。
6)比較構文の構造が同じ
7)動詞の原形は英語のto不定詞や動名詞のように名詞の役割がある。
8)英語のit構文に相当する構文がある。
9)willとbe going toの違いをスペイン語でも表すことができる。
10)使役構文がある
11)知覚構文がある
12)仮定法の構造が同じ
13)再帰動詞がある。

2.スペイン語と英語の語句に関する共通点

1)よく似た単語が数多くある。
2)構造が同じ熟語が数多くある。
3)名詞には複数形がある。
4)冠詞がある。
5)前置詞+冠詞+名詞の語順である。

スペイン語 と 英語 の共通点を解説

1. スペイン語 と 英語 の文の構造上の共通点

1)5つの文型がある

英語には5つの文型があることはみなさんよくご存じと思います。
①S+V ②S+V+C ③S+V+O ④S+V+O+O ⑤S+V+O+C
この5文型です(Sは主語、Vは動詞、Oは目的語 Cは補語)
スペイン語も同じように上記の5文型が基本文型となります。

①第一文型 S+V(主語+動詞)

I’m walking with my friend (私は友達と歩いている)という英文で考えてみましょう。
後ろのwith my friend は修飾句ですので「I」と「am walking」の主語と動詞で構成された第一文型の文です。
スペイン語 に訳すと Yo estoy caminando con mi amigo となり、主語「Yo」と動詞「estoy caminando」となり第一文型の文です。

②第二文型 S+V+C(主語+動詞+補語)

I am a student (私は生徒です)という英文で考えてみましょう。
この文は「I」、「am」と「a student」の主語、動詞、補語で構成された第二文型の文です。
補語とは主語とイコールの場合を補語となります。
スペイン語に訳すとYo soy un almuno となり、主語「Yo」と動詞「soy」補語「un almuno」となりやはり第二文型です。

③第三文型 S+V+O(主語+動詞+目的語)

He uses this tool(彼はこの道具を使う)という英文で考えてみましょう。
この文は「he」、「uses」と「this tool」の主語、動詞、(直接)目的語で構成された第三文型の文です。
「this tool」を「この道具を」と訳す直接目的語を必要とするケースが第三文型です。
スペイン語 に訳すとÉl usa esta herramienta となり、主語「Él」と動詞「usa」目的語「esta herramienta」の第三文型となります。

④第四文型 S+V+O+O(主語+動詞+目的語+目的語)

She gave me the book (彼女は私にその本をくれた)という英文で考えてみましょう。
この文は「she」、「gave」、「me」と「the book」の主語、動詞、目的語、目的語で構成された第四文型の例文です。
「~に(私に)」と訳すのが間接目的語、「~を(その本を)」と訳すのが直接目的語となります。
スペイン語に訳すと Ella me dio este libro となり、主語「ella」、間接目的語「me」、動詞「dio」、直接目的語「este libro」の第四文型となります。
なお、スペイン語では目的語が「me(メと発音)」のような代名詞の場合は動詞の前にきます。

⑤第五文型 S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語)

I left the door open (私はドアを開けっぱなしにした)という英文で考えてみましょう。
この文は「I」、「left」、「the door」と「open」の主語、動詞、目的語、補語で構成された第五文型の例文です。
目的語と補語つまり「the door」と「open」がイコールとなっています。
スペイン語に訳すと Yo dejé la puerta abierta となり主語「Yo」、動詞「dejé」、目的語「la puerta」、補語「abierta」の第五文型となります。

2)名詞節、形容詞節、副詞節が同じ形

文中の名詞、形容詞や副詞を単語で表現できず、その名詞や形容詞、副詞が文に置き換わる場合それを節といいます。名詞を文に置き換えるケースを名詞節、形容詞を文に置き換える場合を形容詞節、副詞を文に置き換える場合を副詞節といいます。この名詞節、形容詞節、副詞節を含む文は英語・スペイン語ともに同じような形となります。以下具体例を挙げてみます。

①名詞節

I believe it.(私はそれを信じる)
I believe that he is excellent.(私は彼が優秀であると信じる)
この場合that以下の「he is excellent」は代名詞itへ置き換えすることができるので、この場合を名詞節といいます。

スペイン語でこの文を表現すると
Yo creo que él es excelente.
となり、que以下が名詞節となります。英語と同じ形ですよね。

②形容詞節

I have a friend that lives in Tokyo.(私は東京に住む友人がいます)
この場合はthat以下の「that lives in Tokyo」がfriendという名詞を修飾していますので形容詞節となります。

スペイン語でこの文を表現すると
Yo tengo un amigo que vive en Tokio.
となり、que以下が形容詞節となります。やはり英語と同じ形です。

③副詞節

I lived in Tokyo when I was a child.(私は子供の時東京に住んでいました)
この場合when以下の「I was a child」は主節の「I live in Tokyo」全体を修飾しているので副詞節となります。

スペイン語でこの文を表現すると
Yo viví en Tokio cuando Yo era un niño.
となり、cuando以下が副詞節となります。これも英語と同じ形です。

名詞節・形容詞節・副詞節いずれの場合も英語の接続詞thatをスペイン語ではqueに置き換えることによって簡単に変換できます。

3)関係代名詞や関係副詞がある

英語における関係代名詞who,whose,thatや関係副詞what,when,where,howなどは日本語に訳しにくく英文法を勉強するうえでつまづく方も多いと思います。
しかしスペイン語ではこれら関係代名詞や関係副詞はそのまま置き換えが可能ですので英語・スペイン語相互に直訳できます。以下具体例を挙げてみます。

I have a brother who is a singer.(私には歌手の兄がいます)
Yo tengo un hermano quien es un cantante.
上が英語、下がスペイン語です。英語の関係代名詞whoがスペイン語ではquienとなり、全体では同じ形です。
また英語ではwhoの代わりにthatとすることもできますが、スペイン語でもquienの代わりにqueに置き換えができます。こんなところも英語とスペイン語は同じです。

I will give you fruits that he bought.(彼が買ってきたフルーツを君にあげるよ)
Yo te daré frutas que él compró.
上が英語、下がスペイン語です。英語の関係代名詞thatがスペイン語ではqueとなります。
英語のthatと同様にスペイン語のqueも省略できます。主節の目的語「you」と「te」の位置が異なる以外は概ね同じ形です。

I went to the city where she lives.(私は彼女が住んでいる街へ行きました)
Yo fui a la ciudad donde ella vive.
上が英語、下がスペイン語です。英語の関係副詞whereはスペイン語ではdondeとなります。

このように英語とスペイン語は関係代名詞や関係副詞を挟んで主節と従属節に分かれても同じ形となります。

4)現在分詞・過去分詞がある。

①現在分詞

英語の現在分詞は~ingという形となり、スペイン語では~ndoとなります。
例えば英語でplayingはスペイン語ではjugando,英語でthinkingはスペイン語ではpensandoとなります。

またbe動詞+現在分詞なら進行形となりますが、スペイン語 でも同様にestar+現在分詞で進行形となります。例文を1つ挙げます。
I am playing baseball.
Yo estoy jugando a béisbol.
どちらも「私は野球をしています」となりますが上が英語で下がスペイン語です。構文はよく似ています。

さらに英語もスペイン語も分詞構文とすることができます。
Thinking about it, he is still a child.
Pensando bien, él es todavía un niño.
どちらも「よく考えてみたら、彼はまだ子供だ」との意味ですが、上が英語で、下がスペイン語です。やはりよく似ています。

②過去分詞

英語では規則形なら~ed(pleyed,calledなど),不規則形ではtaken,givenなどいろいろな形があります。スペイン語も規則形なら~do(estado,trabajado),不規則形ならhecho,abiertoなどがあります。

また英語ではhave+過去分詞なら完了形となりますが、スペイン語もhaber+過去分詞で完了形となります。
I have been in Kyoto.
Yo he estado en Kioto.
どちらも「私は京都へ行ったことがあります」という意味です。上が英語で下がスペイン語です。

さらに英語でもスペイン語でも過去分詞を受動態として使うことができます。
This is made in Japan.
Esto es hecho en japón.
どちらも「これは日本製です」という意味です。上が英語で、下がスペイン語です。

さらに英語でもスペイン語でも過去分詞を形容詞として使うことができます。
This is a letter written by him.
Esto es una carta escrita por él
どちらも「これは彼によって書かれた手紙です」という意味です。
上が英語で、下がスペイン語です。

5)助動詞の後には動詞の原形がくる。

英語では助動詞の後にくる動詞はかならず原形がきます。スペイン語には助動詞という概念はありませんが、英語の助動詞に相当する単語はあります。
例えば英語のcanに対してはpoder,saber,conseguirなど。英語のmustに対してはdeber。英語のhave toに対してはtener que。英語のwant toに対してはquererなどです。
これらpoder,deber,tener queなどの後につづく動詞はいずれも原形(不定詞)となります。
例文を挙げてみましょう。

Yo puedo aprender inglés aquí.(私はここで英語を勉強できます)
Ellas tienen que ir a la escuela.(彼女らは学校へ行かなければいけない)
¿Tú quieres probar este plato?(君はこの料理を食べてみたいですか?)

puedo,tienen,quieresの後に続く動詞はいずれもaprender,ir,probarといずれ原形(不定詞)となります。

6)比較構文の構造が同じ

①原級

「~は誰々と同じように~する」のas~as構文で考えてみましょう。
She runs as fast as me.
Ella corre tan rápido como yo.
「彼女は私と同じくらい早く走る」の意味です。
上が英語で、下がスペイン語です。as~asがtan~comoに相当します。

②比較級

This movie is more interesting than that.
Esta película es más interesante que aquella.
「この映画はあの映画より面白い」の意味です。
more~thanがmás~queに相当します。

③最上級

This is the most important information.
Esta es el información más importante.
「これは最も重要な情報です」の意味です。
最上級の場合は定冠詞+másとなり、英語のthe+mostに相当します。

7)動詞の原形は英語のto不定詞や動名詞のように名詞の役割がある。

英語ではto不定詞や動名詞が名詞と同じ働きをしますが、スペイン語では動詞の原形(スペイン語では動詞の原形を不定詞という)がそのまま名詞の働きをし、英語のto不定詞や動名詞に相当します。

What I want to do now is to watch YouTube.
Lo que yo quiero hacer ahora es ver el YouTube.
上が英語で、下がスペイン語です。
「私が今したいことはユーチューブを見ることだ」という意味です。
to watch が ver に対応しています。

8)英語のit構文に相当する構文がある。

スペイン語では英語における形式主語のitに相当する単語はありません。しかし構文は同じです。

It is difficult for me to master Spanish.
Es difícil para mí adquirir el español.
スペイン語では英語のitに相当する単語はありませんが、上の英文のis以下はスペイン語と同じ構文です。

9)willとbe going toの違いをスペイン語でも表すことができる。

英語のwill と be going to はどちらも未来を表す表現であり、とてもよく似ていますが微妙に意味が異なります。
一言でいうと両者の違いは未来の確実性が異なることです。be going to の方が will より確実性が高いことです。
英語のwillをスペイン語では動詞を未来形に活用させて表現します。
I will do ならスペイン語では yo haré
we wll do なら nosotros haremos
they will do なら ustedes harán
I will put なら yo podré
you will put なら tú podrás
といった感じで動詞を主語によってtú活用させながら未来形で表現します。

一方英語の be going to はスペイン語では ir a を主語に応じて活用させて表現します。
I am going to do はスペイン語では voy a hacer
she is going to do は ella va a hacer
we are going to give は nosotros vamos a dar
you are going to give は tú vas a dar
といった感じで英語のgoにあたるirを主語に応じて活用させ、英語のtoにあたるaに不定詞を加えて ir a+不定詞 で表現します。

10)使役構文がある

英語には ~に~をさせる という使役構文がありますが、スペイン語にも同じように使役構文があり、基本な形は英語と同じです。
They made me work at the office.
Ustedes me hicieron trabajar en la oficina.
意味は「彼らは私をその事務所で働かせた」です。スペイン語の場合は目的語meが動詞の前に置かれますがそれ以外は同じです。
madeに対応するのがhicieron,workに対応するのがtrabajarであり、trabajarは英語のworkと同様に前置詞を置かない原形不定詞で表現します。

11)知覚構文がある

I saw him walk in the street.
Yo lo vi caminar en la calle.
上が英語で、下がスペイン語です。
「私は彼が通りを歩いているのを見た」
英語では「him」が「walk」しているのを見たと解し、このような訳となります。
「walk」がto不定詞にならないこと、「I saw that he walked in the street.」のような名詞節とならないことがポイントで、動詞がseeやfeel,hearなどの知覚動詞の場合にこうした構文となります。

スペイン語の場合も同じで使役構文の場合と同じように目的語のloが動詞の前にくることが英語と異なりますが、それ以外の構成は英語と同じです。英語と同様に「Yo vi que él caminaba en la calle.」の名詞節とはならないことに気をつけましょう。

12)仮定法の構造が同じ

英語の仮定法を最初に習ったときは、現在のことを過去で表現したり、過去のことは過去分詞で表現したり非常にややこしい構文です。なぜそんな構文になるのか疑問に思えてきます。しかしスペイン語も同じ構文であり、西洋の言語はみな同じと考えればスッキリしますし、英語かスペイン語のどちらかの構文をしっかり覚えれば、あとはもう1つの言語に応用するだけであり、英語やスペイン語単独で勉強するよりよっぽど理解が早くなります。
ここでもう一度英語の仮定法の構文を整理してからスペイン語の構文を考えてみましょう。

①仮定法過去
【英語の場合】

仮定法過去とは現在時点で仮定した場合の構文です。
if+主語+動詞の過去形、主語+助動詞過去形+動詞原形 となります。
If I were in your place, I wouldn’t do such a thing.
「私がもしあなたの立場であれば、そんなことはしないであろう」という意味です。

【スペイン語の場合】

スペイン語の場合の構文は次のようになります。
si+(主語)+動詞(接続法過去)、(主語)+動詞(過去未来形) となります。
Si yo fuera en tu lugar, yo no haría tal cosa.
同じように「私がもしあなたの立場であれば、そんなことはしないであろう」の意味です。

動詞の部分を接続法過去や過去未来形に置き換えればほとんど同じ構造であることが分かりますよね。

②仮定法過去完了
【英語の場合】

仮定法過去完了とは過去時点を仮定した場合の構文です。
if節も主節も過去のことを表現する場合の構文は以下のとおりです。
if+主語+had+過去分詞、主語+助動詞過去形+have+過去分詞 となります。
if I had been in your place, I wouldn’t have done such a thing.
「私がもしあなたの立場であったならば、そんなことはしなかったであろう」という意味です。

【スペイン語の場合】

スペイン語の場合の構文は次のようになります。
si+(主語)+haber(接続法過去)+過去分詞、(主語)+haber(過去未来形)+過去分詞となります。
si yo hubiera sido en tu lugar, yo no habría hecho tal cosa.
同じく「私がもしあなたの立場であったならば、そんなことはしなかったであろう」の意味です。

英語のhadをhaberの接続法過去に、助動詞+haveをhaberの過去未来形にすれば同じ構造であることがわかります。

13)再帰動詞がある。

英語には自動詞と他動詞という概念があります。
その違いは「~を」という直接目的語を必要とするかどうかの違いです。
代表的な例としてenjoyを挙げます。
enjoy は「~を楽しむ」という意味で必ず直接目的語を必要とします。
したがって “I enjoyed.” という文は成立しません。
「私は楽しんだ」と表現するには “I enjoyed myself.” とmyself をつけなければなりません。
直訳すると「私は私自身を楽しませた」となります。
このように主語の人物が自らに働きかける動詞を再帰動詞といいます。
日本語では「私は楽しんだ」と訳してしまうので、再帰動詞という考え方はありません。
スペイン語では英語以上に再帰動詞が幅広く使われます。英語と異なる用法もありますが、基本的にはこのように考えてください。
” I enjoyed myself ” スペイン語に訳すと ” Yo me divierto ” と表現され再帰形となります。なお目的語 ” me “はいつものように動詞の前にきます。

2. スペイン語 と 英語 の語句に関する共通点

1)よく似た単語が数多くある。

日本語にも数多くの外来語があり、カタカナ英語やカタカナ外国語として定着しているものもあります。
一方、英語と スペイン語 は同じ西洋の言語ですのでもっとたくさんのよく似た単語があります。以下例を挙げていきます。

①全く同じスペルの単語(但し読み方やアクセントの位置は異なる)

alcohol,animal,taxi,angel,zoo,normal,local,plan,total,criminalなど

②非常によく似ている単語

information と  información
international と  internacional
million と millón
Japan と  Japón
product と producto
April と abril
May と mayo
September と septiembre
cost と  costo
computer と  conputadora
economy と economía 
tiger と tigre
eliminate と  eliminar
problem と  problema
continue と  continuar
culture と  cultura
project と  proyecto など

③よく似ている単語

repeat と  repetir
giant と  gigante
subscribe と  suscribir
offer と  ofrecer
government と  gobierno
function と  función
change と  cambiar
orange と  naranja
common と  común
other と  otro

④語尾を変えるとほとんど同じ

英語の名詞 ~ty と スペイン語 の ~dad 英語の副詞 ~ly とスペイン語の ~menteが
その代表例です。
前者の例が
nationality と  nacionalidad
university と  universidad
city と  ciudad
unity と  unidad
community と  comunidad など


後者の例が
generally と  generalmente
exactly と  exactamente
seriously と  seriamente
normally と  normalmente など

⑤語頭にeをつけるとほぼ同じ

英語のsで始まる単語にsをつけると スペイン語の同じ意味の単語と近くなります。
spaghetti と  espagueti
state と  estado
space と  espacio
student と  estudiante
study と  estudiar
ski と  esquí
school と  escuela
stomach と  estómago
structure と  estructura
stupid と  estúpido など

2)構造が同じ熟語が数多くある。

スペイン語には英語と同じパターンの熟語が数多くあります。英語とセットで覚えた方が習得が早いでしょう。代表例は以下のとおりです。
take part in と tomar parte en
partipate in と participar en
go out with と salir con
in person と en persona
no more than と nada más que
no less than と nada menos que
a pair of と un par de
why don’t we と porqué no ~mos
have a nice day と que tengas un buen día

3)名詞には複数形がある。

日本語では英語のように名詞は単数・複数同形です。
「リンゴ」は複数でも「リンゴス」とはなりませんし、「時計」は複数でも「時計ス」とはなりません。
しかし英語ではdogsやcars,womenなど大半の単語が複数の場合は複数形となります。
スペイン語も同様にperrosやcarros,mujeresなどのように複数の場合は複数形となります。
西洋の言語感覚だと当たり前かもしれませんが日本語と比較するとこれも共通点といえますね。

4)冠詞がある。

冠詞は日本語にはない概念なので英語のtheやaの使い方に、ある程度のレベルの方でも悩むことがありますね。
スペイン語も英語と同じように冠詞があり、英語と同様に定冠詞や不定冠詞があります。但し冠詞に関してはスペイン語は英語より複雑です。
それは冠詞にも複数形や性別があるからです。

英語の定冠詞theに相当するスペイン語はel,la,los,lasと4種類あります。
elが男性形単数名詞に、laが女性形単数名詞、losが男性形複数名詞、lasが女性形複数名詞にそれぞれ対応します。
例えばel hijo, la puerta, los libros, las manzanas などです。
英語の不定冠詞aに相当するスペイン語はun unoの2種類です。a自体が単数の意味なのでスペイン語でもそれに相当するのは性別の違いの2種類だけです。
例えばun año, una computadora などです。
なおun unaの複数形としてunos, unasもありますが、この場合は冠詞ではなく英語の形容詞someの意味となります。

5)前置詞+冠詞+名詞の語順である。

日本語では前置詞は名詞のあとに置かれます。
例えば「公園で」とか「学校から」などです。
英語では in the park や from the school などのように日本語とは逆に名詞や冠詞の前に前置詞が置かれます。
スペイン語も英語と同様に名詞や冠詞の前に前置詞が置かれます。
上記の英語に対応するスペイン語はen el parque や desde la escuela です。